新型コロナウィルス感染拡大と各種イベント開催中止について思うこと
2020/02/16
新型コロナウィルス感染拡大と各種イベント開催中止について思うこと
PAJ 第120回ポートレート・アカデミー・オブジャパン研究大会は予定通り開催
新型コロナウィルスの世界的な感染が懸念されている事が連日報道されており
各種イベントが中止される報道がその後を追っています。
感染リスクを下げる努力はもちろん必要だが各種イベントが中止される案内を
みるたびに参加を楽しみにしていた人達や主催者は残念だろうなと
この時点ではまだ人ごとのように感じていました。
ところが昨日写真業界でアジア最大のイベントCP+というイベントの中止が発表されるやいなや
写真業会のSNSをはじめとするネット関係はこの話題で持ちきりです。
先週スペンでの同様の写真イベントが中止になったときも
海外ニュースという受け止めでしたが、横浜で開催されるこのフォトイベントは
何度も参加しているとても身近なイベントです。
そして友人から私が会長を務めさせているプロ写真研究組織
PAJポートレート・アカデミー・オブ・ジャパンの研究大会は中止しなくていいの?
との問い合わせが入り、その瞬間から全く人ごとではなくなりました。
年2回東京の椿山荘で研究大会を開催しているPAJは
今回が120回60周年の節目を迎える
プロ写真業界では全国規模で最も歴史有る研究団体のひとつです。
そこで、昨日夜9時から緊急役員会議をSkypeで行い
参加できた役員9名で協議を始めました。
会員の安全を考えて今回は中止にすべきという意見と
中止までしなくても予定通り開催すべきという意見に分かれましたが
まずは新型コロナウィルスの脅威について改めて事実確認
ネットニュースによると
罹患した場合の致死率は全世界で見たときの致死率が約2%、そして中国以外での致死率は約0.2%。
エボラ出血熱の致死率が50%前後、MERSの致死率が約34%、SARSの致死率が約9%、
湖南省で発生した鳥インフルエンザH5N1型がヒトに感染した場合の致死率は約53%等と
それらの病気と比較した場合それほど恐れることはないかと感じました。
また多くは高齢者、重篤な病との合併症の場合が多いとのことでした。
またCP+などの大型イベントは
海外から人達を含む不特定多数の参加者が予想され
また、新商品等をを直接触ることのできる体験方イベントであるため
もしその会場で感染が拡大された場合の社会的責任を負うことになります。
私達のPAJの参加者は会員とオブザーバー、メーカー商社という構成で100人未満の
事前申し込み者のみ、会場となる東京ホテル椿山荘は海外からの団体客の予約は以前から受けて付けておらず
各部屋、宴会場には消毒スプレーを完備するなど安全面に関しての配慮も万端整っていることを確認しました。
それでも会員の安全を考えて思い切って中止にすべきだという意見もありました。
感染したくないと思う気持ちは皆一緒で
感染すると大変なことになると予想されるご家族がおられる
参加者は欠席するという判断を個人ですれば良いわけで
個人のリクス回避を考えて開催中止までするのは、
普通に参加を考えている会員の事を考えると過剰反応と考えました。
(不特定参加の大型イベントは別と考えています)
組織としては社会的責任を考えて開催すべきかどうかを考え
感染リスク回避は、個人で考えるべきという結論に達しました。
PAJポートレート・アカデミー・オブ・ジャパン
プロ写真業界の情報満載の研究大会です。
今からでも参加は可能。ホームページから参加申し込みできます
是非ご参加下さい。
http://www.portrait-ac.jp/nt.html
PAJ ポートレート・アカデミー・オブ・ジャパン
会長 岡本 昇